医療機器紹介

内視鏡検査装置

OLYMPUS製 EVIS X1 CV-1500

当院で使用しているEVIS X1 CV-1500は業界初である5LED*を採用している最新機種です。これにより従来の拡大機能やNBI(狭帯域光観察)に加え、TXIやRDIといった新機能が追加され早期がんの発見率の向上や精度の高い診断が可能となり、早期発見や早期がん範囲の同定などの診断に大きく寄与されることが期待されます。
*Red、Green、Blue、Amber、Violetの5色
 従来の機種ではRed、Green、Blueの3色のみ

・拡大内視鏡

拡大内視鏡は胃および大腸内視鏡検査で約100倍近くまで拡大し、表面構造を観察することができる内視鏡検査です。これは腫瘍の表面構造を観察することにより、腫瘍か非腫瘍か、また悪性か良性かの鑑別診断等を、通常観察の一連の流れで行うことができます。

・NBI(Narrow)

NBIは、通常光(白色光)観察より幅を狭めた狭帯域光(VioletとGreen)で観察することで、粘膜表層の微細な血管をより明瞭に描出する内視鏡診療における有用な観察方法になります。狭帯域光を用いて食道、胃や腸の表面を観察し、粘膜表面の微少な血管像や腫瘍表面の模様を強調してより詳しく観察することにより、腫瘍なのか、腫瘍でないのか等の鑑別診断が可能となりました。すでにNBIによる観察は、咽頭がん、食道がんの早期発見や、早期胃がんの範囲同定、大腸の通常検査に応用されてきています。今までの内視鏡検査より腫瘍の発見率が高いことが報告されております。

通常光観察

NBI観察

・TXI(Texture and Color Enhancement Imaging)

TXIは、通常光の情報に基づき、「明るさ補正」「構造強調」「色調強調」の3つの要素を最適化する画像技術です。画像のハレーション(画像が白くぼやけること)を起こさずに暗部を明るくし、通常光に近い色合いで表示します。さらに粘膜表面の色調や構造を強調することで、従来では見えづらかった粘膜表面のわずかな色調や構造の変化がよりわかりやすく表示されるため、観察性能の向上が期待されます。

通常観察

TXI観察

・RDI(Red Dichromatic Imaging)

RDIはRed、Amber、Greenの3色の狭帯域光を用いて深部組織のコントラストを形成する画像強調観察法です。それぞれの狭帯域光の血中ヘモグロビンに対する光吸収特性の違いを利用し、粘膜の深部血管の観察や出血時の血液がより観察しやすくなるため止血処置時の診療補助が期待されます。

通常光観察

RDI観察

引用元:OLYMPUS メディカルタウン
https://www.olympus-medical.jp/gastroenterology/system/evisx1