栄養管理科
栄養管理科はチーム医療の一環として治療に貢献する為、臨床栄養と給食管理の業務に携わっています。
努力目標
管理栄養士業務
管理栄養士が行う栄養指導では、個別に行う「個人栄養指導」と教室参加型の「集団栄養指導」、実践型の「クッキング教室」があります。
〈個人栄養指導〉
- 医師の指示に基づき食事のとり方について個別の指導をおこなっています。
- 今までの食事習慣について患者さんと共に考え、食生活の改善を図ります。
- 対象疾患は「糖尿病・肝疾患・高血圧・腎臓病・消化器術後」などさまざまです。
〈集団栄養指導〉
- 糖尿病・減塩べんきょう会・肝臓病の各教室……毎月開催
- 医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師・理学療法士・管理栄養士でチームを組み実施しています。
注)感染流行の状況に応じて、変更となる場合があります。
〈クッキング教室〉
- 減塩クッキング教室……毎月開催(参加費700円)
- わくわくクッキング~糖尿病とみんなの健康食~……毎月開催(参加費700円)
※事前予約が必要です。
※感染流行の状況に応じて、変更となる場合があります。
―実際にクッキング教室で作ったメニューですー
【お正月】
全て食べても500kcalの正月料理 【豚まん】
耳はケチャップで色付けした豚まん
具には野菜がたっぷり 1個当たり120kcal 【こんにゃく寿司】
大分の郷土料理こんにゃく寿司をアレンジした
ヘルシーメニュー!! 1個当たり110kcal
入院支援
≪管理栄養士は入院時支援に参加しています≫
入院支援とは・・・
入院を予定している方が入院生活や入院後にどのような治療過程を経るのかをイメージし、安心して入院医療を受けられるよう、入院中に行われる治療の説明や入院生活に関するオリエンテーションを行います。
入院前の聞き取りメンバーは・・・
看護師 |
入院前の生活内容を把握し、入院中に行われる治療、検査の説明と入院生活の説明等を行っています。 | |
薬剤師 |
服薬中の薬剤の確認等を行います。 中止指示薬の確認。 薬に対するアレルギーの聞き取りを行っています。 |
|
管理栄養士 |
食事に関すること(ご家庭での食事状況、アレルギー の有無や内容の確認)栄養評価を行っています。 |
NST(Nutrition Support Team)
- 医師・看護師・薬剤師・言語聴覚士・理学療法士・臨床検査技師・社会福祉士らとチーム医療を行っています。
- 食事のすすまない方や栄養状態の改善が必要な方、口から栄養が取れない方のなどのサポートを行います。多職種の専門性を生かし、患者さんにとって最善な栄養プランとなるよう計画します。
- 身体状況・食事摂取状況・輸液・薬剤・嚥下状態・活動量(リハビリ状況)・検査値などに応じて栄養状態を評価し、栄養改善を目標としています。
- 当院NSTは院長特別補佐の田中芳明先生にご指導いただき、困難な症例にも対応しております。
病院栄養士業務
〈栄養士業務〉
当院の栄養士業務は、病態に応じた食事に携わる内容をはじめ、事務作業などがあります。
- オーダリング業務
朝・昼・夕食の食札作成、食事変更などを行います。
- 調理機器管理
安全運用するため、機器類が正常に機能しているか定期的に点検を行います。
- 栄養補助食品の提供
毎食、正確に患者さんの栄養補助食品の配膳を行います。
- 残食調査
栄養補助食品の残食を計測し、実際に食べられている栄養量を把握するために実施をしています。
- 献立会議の開催
献立の見直しや調理の改善を話し合い、よりよい食事提供に努めています。
- 教室案内、コラム作成
糖尿病教室や減塩教室など教室案内の作成や配布、また季節に応じた食と健康に関するコラムを作り、デイルームに掲示しています。
〈食事に携わる業務〉
- 食材の検収管理
納品された食材の衛生管理・温度確認などを行っています。
- 検食
安全に食事提供するため、毎食配膳前に食事を検食し、確認しています。
- 衛生管理
患者さんに安全な食事が提供できるよう、食中毒などの衛生面についての理解や、適した温度管理が行えていることを確認しています。
〈給食管理業務〉
患者さんの病状に沿った食事を提供できるよう、さまざまな種類の食事を用意しています。
食事は、エネルギー・たんぱく質・脂質などの栄養成分を調整した病態に応じた食事(成分コントロール食)、手術後や消化器症状に対応した食事、食事が飲み込みにくい、むせる(嚥下障害)方のための食事、食欲不振の方に合わせた食事などがあります。
出来る限り患者さん個人に合った栄養バランスで提供きるよう、個別に対応を行うこともあります。
選択メニュー
入院生活に楽しみが持てるように選択メニューを用意しています。(別途請求なし)
- 対象:一般食・エネルギーコントロール並食を召し上がっている方
- 提供日:毎週 木曜日
- 対象区分:朝食・昼食
朝食
- A:和食
- B:洋食(冷凍8割焼成済パンを使用し、当日朝に最後の焼き上げをおこない、出来立てのパンをお出ししています。患者さんに人気のメニューです。)
昼食
-
- A:麺
- B:白飯のメニュー
※麺料理、ちらし寿司など
〈適時適温配膳車〉
- マイクロ波方式を利用して「温かいものは温かく、冷たいものは冷たく」提供できるよう工夫しております。
- 適時(夕食については午後6時以降)、適温で提供します。
衛生的な厨房
オール電化厨房……給食室ではオール電化を導入。IHコンロ・コンビオーブン・ブラストチラー(急速冷却機)を配備、新調理(ニュークックチル)を利用して計画調理を行っています。
行事食の提供
月に1回程度の行事食や旬の食材を使い、季節感のある料理を取り入れています。
緩和ケア病棟における食事の工夫 ~おこのみ食~
「おこのみ食」は食事量が低下した患者さんに、嗜好に応じて少量ずつ摂取していただけるお食事です。おこのみ食により食事摂取量も増え、患者さんの満足度も上がりました。
※朝倉医師会病院の管理栄養士が考案したオリジナルのお食事です。
(監修:院長特別補佐 田中芳明先生)
認定資格
- 栄養サポートチーム(NST)専門療法士
- 病態栄養専門管理栄養士
- 日本糖尿病療養指導士
- 福岡県糖尿病療養指導士
- がん病態栄養専門管理栄養士