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DPCについて

DPCとは、Diagnosis(診断)Procedure(診療行為)Combination(組み合せ)の略で、傷病名、手術・特定の処置の有無、副傷病の有無などの一連の治療行為を組み合わせた、診療群分類法のことです。本来、包括支払いを意味するものではありませんが、支払方法を含めてDPCと呼ばれています。DPCは、単に支払方法の改革だけでなく、良質な医療、効率的、効果的な医療、医療の透明化等を図るためのもので、厚生労働省も推奨しています。

DPCに関するQ&A

DPC(包括評価方式)とはどういうものですか?
従来の計算方法は、「出来高方式」と呼ばれ、投薬・注射等実施した診療行為を積み上げて医療費を計算する方法でした。これに対してDPC方式(包括評価)とは、患者さんの病名や症状をもとに、手術などの診療行為の有無に応じて、厚生労働省から定められた1日当たりの「診断群分類点数」をもとに、医療費を計算する方法です。
入院患者は全てがDPC(包括評価方式)の対象となるのですか?
全てDPC(包括評価方式)になるのではありません。病名によっては従来どおりの出来高計算となる場合もあります。また、入院期間によっては、途中から出来高計算になります。自費診療・自賠責・労働災害・公務災害等も、DPCの対象外になります。
医療費は高くなるのか? 安くなるのか?
病名及び症状の経過や治療の内容によって1日当たりの治療費が決まります。また、入院の期間によっても1日当たりの医療費が変わる仕組みになっており一概ではありません。
病気の種類(病名)が入院途中で変わったらどうなるのか?
入院した時の病気(病名)の種類が退院するまで同じとは限りません。検査の結果によっては、診断が変わる可能性もあります。DPC方式では、入院期間を通して「最も医療資源を投入した病名」で1日当たりの医療費が決定されます。患者さん個別の病名変更につきましては、主治医にお尋ねください。
投薬や注射は、全て包括になるのか?
入院中に処方されても、退院後に服用される薬及び手術中の注射は包括されません。
高額療養費の取扱いはかわらないのか?
高額療養費の取扱いは、変更ありません。
早く退院させられることはないのか?
入院・退院の判断は、医師が医学上の判断に基づいて行います。治療の必要があるにも関わらず、退院をお願いすることはありません。